〜ケアの根底にある“関係性”を見つめなおす対話の実践〜
高齢者介護、障害福祉、児童福祉、生活支援…。
福祉の現場では、支援者と利用者、職員同士、家族、地域との関係など、日々複雑で繊細な人間関係のなかで、支援やケアが行われています。
しかし、いかに専門的な知識や技術があっても、「人と人」としての信頼関係が損なわれてしまうと、支援は本来の力を発揮できません。
「修復的対話」は、関係のなかで生じる違いやすれ違い、傷つきに対して、静かに耳を傾け合い、理解とつながりを回復していくための対話のアプローチです。カナダ先住民の知恵をルーツとし、仏教をはじめとする東洋の文化的影響も受けたこの対話は、福祉の根本にある“人間の尊厳”を支える営みでもあります。
◆ 福祉現場における課題と修復的対話の可能性
- 職員間のコミュニケーションのすれ違い、対立、疲弊
- 利用者や家族との信頼関係の揺らぎやクレーム対応
- 支援の中で起こる葛藤や感情の消化不良
- 新人とベテラン、管理職と現場スタッフとのギャップ
- 「話したくても話せない」思いの蓄積
修復的対話は、こうした現場で生じがちな”関係の小さなひずみ”に、早い段階で丁寧に向き合う土台を築きます。対話を通じて、お互いを尊重しながら本音を語り合える文化が育まれることで、職員の働きやすさ、利用者への支援の質、組織としての一体感が大きく向上します。
◆ 修復的対話がもたらす変化
- 利用者・家族との信頼関係が深まる
- 職員同士のチームワークが強化される
- ハラスメント・離職防止の土台となる心理的安全性の向上
- クレームやトラブル時の関係修復が可能に
- 現場に「対話の文化」「ケアする人が支え合う文化」が根づく
修復的対話は、セラピーでもカウンセリングでもありません。しかし、どんなセラピーよりも深く人の心を動かし、癒し、つながりを回復する力を持っています。
“ケアされる側”だけでなく、“ケアする側”の心も支える修復的対話。
支援の現場にこそ、必要なこの対話の文化を、ぜひ一緒に育てていきませんか?
